インスタントラーメンの歴史を学べる一冊

原書紹介『부암동 랑데부 미술관(プアム洞ランデブー美術館)』

부암동 랑데부 미술관(プアム洞ランデブー美術館)/チェ・ギソン著、ナムヨプウィジャ

https://product.kyobobook.co.kr/detail/S000214291580

ちょっぴり不思議な美術館で起こる、人びとの心温まる物語。

 

<あらすじ>
アナウンサーになることを夢見ていた主人公の青年・ホスは、ひょんなことから美術館で働くことになる。

ホスが働く「ランデブー美術館」には、少し変わったところがあった。それは、観客からのエピソードをもとに作品をつくり、”たった一人の観客のために展示する”こと。
妻に先立たれてから心を閉ざすようになったおじいさん、ヤクザから足を洗いたいと思っている男性、夢を追いかけるために父との縁を切った女性――

美術館には日々さまざまな悩みをもった人が訪れて悩みを吐露し、自分のために展示された作品に生きる希望を得ている。そんな姿を見ているうちに、ホス自身もしだいに前向きになって仕事にもやりがいを感じていく。

<感想>
今はオンライン上で簡単に人と繋がれるけれど、そのぶん疲れてしまうこともありますよね。

ランデブー美術館では、登場人物がゆっくりと時間をかけて自分を見つめ直して人びととの関係を築いています。そんな関係性がとてもうらやましくて、こんな美術館があったら行きたいなあ、と何度も感じました。
長編小説だけどチャプターが細かく分かれているのでとても読みやすいのも特徴。

そして「はたして作家は誰なのか」という伏線があるから最後まで緊張感をもって楽しめるのも大きなポイントかも。『ようこそ、ヒュナム洞書店』や『不便なコンビニ』などが好きな方にもおすすめです!

あらたな「Kヒーリング小説」の一冊としてたくさんの方に読まれますように。